2018年2月10日(土)
この日、名古屋学院大学クラインホールにて
「あつた宮宿まちづくりフォーラム2018」が開催されました。
オープニングは、堀川太鼓さまに盛り上げていただきました。
熱田まちづくりビジョンの討論会という難しいテーマでしたが、
150名もの来場者に恵まれ、盛況に終えることができました。
基調講演では、京都大学山村亜希先生に、
『名古屋・熱田の地理学的評価―NHK「ブラタモリ」を振り返って』という
タイトルで話していただきました。
1610年に徳川家康が、名古屋のまちを作ったあと、
名古屋のまちへの物流拠点としての役割を担うことになった熱田のまちが、
埋め立てによって拡大・発展していたことなど、
わかりやすく解説していただきました。
また、今の都市計画図から、等高線を抽出して微地形を確認すると、
近隣の断夫山古墳、白鳥古墳と同様に、
熱田神宮境内からも幻の古墳が浮き出てくるとの興味深い仮説を
示していただきました。
「地」の「理(ことわり)」)を知る
ことで、熱田の歴史・まちがますます好きになりました!
基調講演のあとは、あつた宮宿会メンバー加藤剛嗣さんによる
『あつた宮宿まちづくり構想』の発表でした。
伊勢の「おはらい町」のような門前町を目指そうとしている
「熱田神宮駅前地区」と
NHKブラタモリで改めて注目を集め、その歴史的重要性が再認識されつつある
「宮の渡し地区」のにぎわいまちづくりを実現させるためのビジョンを、
「あつたびと」のアイデンティティに訴える形でプレゼンしました。
中休み後は、熱田区おしゃべり大使の講談師・旭堂鱗林さんによるミニ講談。
軽妙な語り口で、会場はドッカンドッカンの爆笑の渦!
最後は、私水野がコーディネーターを務めるパネルディスカッションを実施。
パネリストには、引き続き、山村先生、加藤さんに登壇していただき、
地域からは、「熱田神宮駅前地区」と「宮の渡し地区」を含む
白鳥学区の連絡協議会副委員長の村瀬利男さま、
そして、行政からは、名古屋市観光文化交流局ナゴヤ魅力向上室主査の
西川修平さまに加わっていただき、
両地区のまちづくり構想の評価と今後のまちづくりの方向性について
意見を伺い、とても有意義なフォーラムとなりました。
この成果を両地区の今後のまちづくりにつなげていきたいと思っています。