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第6回あったかミニミニ福祉フェスタ開催しました。

2012年2月25日(土)

名古屋学院大学日比野学舎にて、
第6回あったかミニミニ福祉フェスタが開催されました。

今回は、名古屋学院大学の非常勤講師で
ろう者の映像作家として活躍されている今村彩子先生をお招きして
映画上映「被災地のろう者は今」&トークショーを行いました。

映画上映では、シーンボイスガイド付で実施。
シーンボイスガイドとは、目の不自由な方に映画を楽しんでもらうために、
場面を声で説明するというものです。

名古屋盲人情報文化センターに所属のボランティアの方に
担当していただきましたが、
通常は2か月前から映画を分析しなければならないほど
準備に時間がかかる仕事だそうです。

映画の中の音と音の間に、場面の様子を短くわかりやすく説明するのですが、
そのタイミングが非常に難しそうです。

ガイドの方が作った台本を見ると、
映像の会話や字幕がすべて記録されており、
その間にガイドが読み上げる文字が書き込まれていました。

感情を言葉で表現せず、淡々と説明するのがコツだそうです。
(感情を言葉で伝えるのではなく、伝えるのはあくまで動作の説明だけで、
それをもとにお客様に判断してもらうためだそうです。)
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トークショーでは、今村先生に
「映画監督を志した理由」や「被災地の取材を通じて感じたこと」
そしていま話題のドキュメンタリー映画「珈琲とエンピツ」の制作秘話についても
語っていただきました。

今村先生の聞き役には、
本学外国語学部教授のW.ハロフスキー先生に担当していただきました。

ハロフスキー先生は、母国語は英語ですが、日本語はもちろん、
日本語手話も堪能で、「日本手話サロン」も主催されています。
(ちなみに本人いわく英語手話はできないそうです。(^^;)
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トークショーでは、名身連聴覚言語障害者情報文化センターの
手話通訳の方2名にご協力いただきました。

一人が今村先生の手話を同時に言葉で通訳され、
もう一人の方が、その他の方が話される言葉を同時に手話で通訳される
という形でした。
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特に今村先生の手話を言葉で同時通訳っていうのが凄かったです。
まるで今村先生の分身がお話をされているようで、
表現のビミョーなニュアンスについても配慮されていました。

今回、今村先生の上映&トークショーを通じて、
シーンボイスガイドや手話通訳の方々と
初めて一緒に仕事をさせていただきました。

それぞれのプロフェッショナルな腕前を垣間見ることで、

聴覚障がい者や視覚障がい者の方の直面している
生活面でのハードルの困難さを知るとともに

それを乗り越えるためには、
シーンボイスガイドや手話通訳として協力してくださる方々の
不断の努力・研磨があってこそだということを知ることが出来ました。
by milepost | 2012-02-25 18:14
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