人気ブログランキング | 話題のタグを見る

瀬戸・銀座通り物語 その二「学生救世主は生贄?」

瀬戸・銀座通り物語 その二 「学生救世主は生贄(いけにえ)?」

銀座茶屋オープン一か月前の会合はまるでお通夜のような状況でした。
それは、銀座茶屋店長として当てにしていた方が店長を辞退されたからです。

そんな絶望感が漂う会合の途中、絵理ちゃんの
「ボランティアでもいいので私がやります」との突然の発言で、一転しました。

商店街の方々はまるでメシアが現れたかのごとく喜んでおられましたが、
私はちょっと複雑でした。

というのも、私は先生ですので、学生の立場を守る必要があります。

商店街活性化と銘打っても、実態は
名ばかりの学生店長で、無償労働でこき使われるという懸念もありました。

この展開が、
まるで、商店街に生贄を差し出すかのようにもに感じていたのです。

そこで、後日絵理ちゃんに事情聴取。

本人からは、「自分はゼミ以外の単位は取得済み。ゼミは商店街や銀座茶屋の
定休日の水曜日。自分ならやれると思った。やってみたいと思った。
就活は時間を作って頑張ってみる。」と。

本人の意思が、決して勢いではなく、
また自己犠牲でもないことが確認できたので、
私は絵理ちゃんの意思を尊重することにしました。

その一方で、学生たちのお母さん的な存在であった商店街の丹羽さんに、
ボランティアではなく、バイト代をきちんと出すこと、
また、絵理ちゃんのよき理解者であってほしい旨お願いしました。

丹羽さんは私の気持ちを理解してくれた上に、快諾していただきました。

そのとき、商店街との信頼関係が一歩進んだと感じることができました。

ところが、オープン後まもなく、また問題が発生しました。
(続く)
瀬戸・銀座通り物語 その二「学生救世主は生贄?」_b0101496_2103948.jpg

銀座茶屋10周年であいさつする商店街幹部
左から、前銀座レディース会長(商店街おかみさん会)で、
学生たちのよき理解者でありお母さん的存在であった丹羽さん。
銀座茶屋発足当時からの商店街の若手リーダーであり、
現銀座通り商店街振興組合理事長お茶彦(河本)さん。
商店街リーダーのひとりで、素面のときは切れ者ですが、
ちょっと酒癖の悪い?祥文堂(加藤)さん
by milepost | 2011-04-24 22:50 | 商店街活性化
<< 瀬戸・銀座通り物語 その三「先... 瀬戸・銀座茶屋10周年記念パー... >>